セカンドオピニオンとは日本語では『第2の意見』と訳されるのでしょうか。
担当医(かかりつけ動物病院)の意見を第1の意見としたらその他の医師の意見をセカンドオピニオンと呼びます。
担当医を変えたり、転院し治療を受けたりすることだと思われる方もいらっしゃいますがそうではありません。
セカンドオピニオンを受けることで担当医の意見を別の角度から見て考えることができ、同じ診断や治療方針であれば病気に対する理解が深まります。
また別の治療方針を提案されれば選択肢の幅が広がります。それによりより納得して治療を受けられます。
16歳のトイプードルのももちゃん
かかりつけ医で乳腺腫瘍の診断を受けました。
実は数年前から存在していましたが年齢などを考慮し治療は見合わせていましたが最近拡大傾向が認められ受診しましたが、腫瘍が大きいため手術不可能との事でした。
セカンドオピニオンを希望し当院を受診されました。
16歳という年齢を考慮するとこのまま腫瘍とうまくお付き合いする事は一般的ではありましたが、
当院で各種検査にて全身状態と腫瘍の発生具合(付着具合)などを評価させていただき、外科適応の判断をしました。
麻酔の説明、手術を行う事と行わない事の予想される経過など説明し、手術を行う事となりました。
全身麻酔は複数の鎮痛薬・鎮静薬を使い麻酔薬量を減らすことができる‘コンビネーション麻酔’を行います。
手術中も安定した麻酔を行うことができ、切除範囲は最小限に抑えましたが後の検査で完全切除を行えておりました。
術後も安定しており予定どうりの経過を過ごすことができました。
退院後1週間で抜糸も行ってます。
飼い主様のお話では、手術前は腫瘤が大きく、本人もチョコチョコ気にして安眠できていなかったがそれもなくなり非常に元気になったとのことです。
今後は、かかりつけ医で検診や予防などをやってもっています。
まつい犬猫病院では、最善の治療法をご提案させていただき、飼い主さまと相談の元、治療方針を決定していきます。
本症例では高齢犬の全身麻酔を必要とする外科手術を無事行うことができました。
まだまだ元気に長生きしよね〜!